靴教室のブログ

靴作り初心者の方でも楽しく学べる靴教室の日々の記録です。
生徒さんたちが靴を作るまでの過程をご紹介しています。
一緒に靴作りの楽しさを味わいましょう。


靴底の貼り合わせは一回勝負です

2023/01/03

靴づくり、多くの工程で「やり直しは聞きません」場合が多いです。
裁断もミシンも漉きもです。
工程の後半になるにつれて仕上がりにも影響しますので、気を遣う作業となります。

特に、パンプスの底貼りはもう本当に一回勝負です。
生徒さんは圧倒的に経験値がありませんので、貼り位置がズレてしまう可能性が大です。
最初の位置がずれてしまえばどんなに頑張っても部品の余りや歪みが出てしまいますので、そこは諦めて前進しなければなりません。
一足目を作られている方がこのような状況になりますと、本当に悲しそうなお顔をされます。

そんな時に大活躍するこちら。

年季が入りすぎてクタクタですが大事な道具です
年季が入りすぎてクタクタですが大事な道具です

通っていた靴教室で使っていたので私も大いに参考とさせていただいております。パラフィン。
例えば靴底の上に靴を持っていてこの位置かなぁと確認の際にうっかりくっついてしまい、慌てて剥がしたらボンドが取れて&釣り込みが剥がれて悲しい思いをすることがありますが、こいつを使えば大丈夫。
うっかり本体がついてもくっつかないので位置決めも比較的安定して進められます。
ちょっとずつ剥がしながら貼る位置を確認して貼っていきます。

ミラーソールきれいに貼れました
ミラーソールきれいに貼れました

ちなみ靴底はヒールをつけたまま靴底を貼るまくりとヒールが後付けのぶっつけがあります。
ぶっちゃけ生徒さんにはぶっつけをお勧めしております。
何かあってもいろいろリカバーできるから。
上の写真はぶっつけという方法の底で仕上げていきます。
どんなヒールがつくのでしょうか。
楽しみですねぇ。