靴教室のブログ

靴作り初心者の方でも楽しく学べる靴教室の日々の記録です。
生徒さんたちが靴を作るまでの過程をご紹介しています。
一緒に靴作りの楽しさを味わいましょう。


ご自身で作った靴の修理を

2016/12/22

土曜日クラスのTさん。
本日は、ご自身で作った靴のかかとが削れてきたので
修理したいとのことで、今回は靴底の貼り直しです。

なお、かかとを修正する靴は、本日履いてきた靴です。
修理が終わらないと帰れません!(我々もドキドキです)

早速スタートです。
靴の状況を確認したところ、踵の他に前の部分も少し剥がれていたので
こちらも直していきます。

まずは傷んだ底を温めたり、削ったりしながら剥がします。
次に、剥がした部分に底材を貼っていきます。
その間、大きさを合わせたり、踵の高さを合わせたり
細かな微調整をしながら進めていきます。

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接着剤の乾き待ちです。 気温や湿度にもよりますが30分程度、乾かします。急いでいる時は、この待ち時間がもどかしいです。

この間革を切ったり、貼ったり、を繰り返し、形になってきました。
あとはグラインダーで削って仕上げていきます。

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踵の傾斜角度を調整したかったので、貼った革を削って調整し、その後リフトを貼りました。調整お疲れさまです。

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古い革の部分と新しい部分がわからないように削っていきます。これが難しい作業です。

修理完了です!
靴底を張り替えただけですが、パリッとした雰囲気となりました。
Tさんは直した靴を履いて颯爽と帰って行きました。

修理して履き続けられるのも手作りの靴の楽しみですね。

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削ってコバ処理用のインクで着色し、磨いて完成です。かっこいいです。