靴教室でまた一つ、情熱の詰まった素晴らしい一足が完成しました。
今回ご紹介するのは、生徒のTさんが制作されたフルグローブ(ウィングチップ)のダービーシューズです。

ものづくりを楽しむ心が宿る一足
Tさんの「次はこれをやってみたい!」という飽くなき向上心と、それを形にする集中力で素晴らしい靴が完成しました。
具体的には飾り穴、ハンドゾーンウェルテッド製法、多色使いです。
根気と手間とセンスが必要となる課題に楽しみながらチャレンジしました!
絶妙なバランスでまとめ上げた「栃木レザー3色使い」のデザイン
今回の作品の最大の特徴は、「栃木レザー」を贅沢に3色組み合わせたアッパーデザインです。
一般的に色数が増えるほど全体のまとまりを持たせるのは難しくなると言われています。
しかし、Tさんは色のトーンや配置を吟味することで、個性的ながらも非常に美しく、気品のあるバランスに仕上げられました。
質の高い栃木レザーならではのエイジング(経年変化)も、今後の大きな楽しみですね。
手仕事の極致「フルブローグ」と「メダリオン」
デザイン面では、華やかなフルブローグ(ウィングチップ)を採用。
つま先のメダリオン(飾り穴)や、パーツの縁に施された親子穴など、細部まで妥協のない仕事が光ります。
一穴ずつ丁寧に開けられた飾り穴が、3色のレザーの境目を引き立て、靴全体に立体感とリズムを生み出しています。
難易度の高い「ハンドソーンウェルテッド製法」への挑戦
Tさんは今回、見た目の美しさだけでなく、構造面でも難易度の高いハンドソーンウェルテッド製法を取り入れました。
すくい縫いだし縫いを行う、非常に工程が多く根気のいる作業です。
でも、Tさんはその過程一つひとつを楽しみながら進めておられたのが印象的でした。
手縫いならではの足馴染みの良さと堅牢さを兼ね備えた、本格的な一足となりました。








ダービーシューズの完成おめでとうございます!
ものづくりを楽しむ心が宿る一足が完成いたしました。
このように多色使いという難しいテーマに挑みつつ、伝統的な装飾や製法をしっかりと取り込んだこの靴はTさんのこだわりが凝縮されています。
栃木レザーのエイジングによって、履き込むほどに3色の深みが増していくことでしょう!
Tさん、完成本当におめでとうございます!