生徒さんの完成靴

靴教室の生徒さんの作品を掲載しています。
皆さん心を込めて一生懸命作った世界に一つだけの靴たちです。
自分の手で作った靴は一生の宝物です!


脱ぎ履きしやすいバネホックブーツが完成しました

2023/10/19

靴作り歴が長めのYさんのバネホックブーツが完成しました。
これまでにブーツや紐靴、ローファーなど様々なデザインの靴を作っています。
その中でYさんは、大きなホックをつけるとブーツ履きやすくなるんじゃないかと閃いたそう。
ということで、今回は大きなバネホックを使って履きやすいブーツを製作しました。

バネホックで脱ぎ履きしやすいブーツ
バネホックで脱ぎ履きしやすいブーツ

履きやすくデザイン性に優れたブーツ作り

このブーツは履く時の手間を減らせて、かつデザイン性の高い靴にすることを意識しながら作っていきました。
また、教室が新しく仕入れた紺と青の美しいゴートの革からイメージした魚のデザインを取り入れています。


色に一目惚れしたゴートの革を使ってのブーツ作り

今回はゴートの革を使ったブーツです。
ゴートの革は繊維の密度が高くとてもしなやかで、クロム鞣しという方法を使って色を染めています。
そのため、カラーバリエーションが豊富なのも特徴の一つです。
さらに多くの色がある中、珍しいインディゴ染めの革を選んで作ったこちらのブーツ。
インディゴ染めの革を見た瞬間に「可愛い」とおっしゃられたYさん。
1つに絞ることができないくらいどの色も魅力的だったため、迷いに迷って3色使うことにしました。

インディゴの色を活かした靴のデザイン

Yさんは3色の魅力を最大限に活かすにはどのようなデザインが良いか考えたところ、スイスイ泳ぐお魚のイメージが湧いたそう。
まずはベースの色を決めて、鱗をそれぞれの色で散りばめようと考えたそうです。
特に鱗のイメージは細かく分散させた方が良いか、まとまった方が良いか、靴の絵を書いて色塗りをして何度も確認したそうです。
その結果、ある程度まとまった形で鱗の色を揃えることに決めました。

靴のカーブに合わせて作った型紙

鱗の配色が決まったら、次はそれを形にしていく型紙作りです。
全体の形を整えて鱗の配置を考え、鱗の型紙を作っていきました。
靴の形は上から下まで同じ幅ではないため綺麗な鱗の並びを作るために、靴のカーブに合わせてそれぞれの鱗の型紙を作っていきました。
左右上下まで何一つ同じ型紙がありません。
そのため、それぞれのラインの形に合うように丁寧に作り上げました。
この作業をしっかり作業した結果、とても綺麗に仕上がりました。



バネホックブーツの完成おめでとうございます!

細かな作業が多くご自宅に持ち帰れる作業は宿題として持ち帰って完成させた今回のブーツです。
とても可愛く綺麗な仕上がりとなりました。
完成おめでとうございます。