Mさんの前回作った靴はタンニン鞣しの革で仕上げましたホールカットシューズでした。
アノネイ社(ANNONAY)のボックスカーフで製作したホールカットシューズが完成しました。
アッパーはアノネイ社のボックスカーフを使いました
最大難所の釣り込みでした。
とにかくアノネイ社(ANNONAY)のボックスカーフのボカルーは艶々で光っているのですが硬いのです。
釣り込みを頑張りました。
表面が硬い革は本当に木型に馴染みにくいです。
仮釣り込みをして、よく革に木型の形状を覚えさせる必要があり難儀します。
何度も繰り返して仮釣り込みをしました
革の柔軟剤をかけて仮釣り込みをしてしばらく置いて、引っ張る向きや強さなど色々試されました。
ただ引っ張れば良いというのではなく、革のどこを引いたら良いかを掴まないと綺麗に仕上がりません。
通算で7〜8時間ほど格闘したのではないでしょうか。
がんばりました。
アッパーは美しく綺麗に縫い上げました
アッパーの作業は慣れてきて比較的スムーズに仕上がりました。
ミシンもきちんと綺麗に縫えています。
2度目のホールカットシューズということもあり、靴を何度か作ると作業のお作法が色々わかってきます。
グレージング加工の難しい革に挑戦しました
靴教室ではコードバンなどのようなグレージング加工を施した硬い革を使う所はあまりありません。
革の伸びや柔らかさで誤魔化す事ができないので、作り手の精度と技術がそのまま出てしまいます。
手間と時間を掛けないとなかなか綺麗には仕上がりません。
Mさんは何とか綺麗にまとめて仕上がってのではないでしょうか?
もう一足、同じ革でトライして欲しいなと思います。
きっと腕が上がっているはず!
アノネイ社のボックスカーフが光ってます。
履いてもらうとさらにかっこ良い。
特にお仕事にもバンバン活かしていただければと思います。
ホールカットシューズの完成おめでとうございます!
アノネイ社ボックスカーフのホールカットシューズが完成しました。
ボックスカーフは履くとより綺麗に見えます。
完成おめでとうございます。