可愛らしいふわふわウサギの毛のチロリアンシューズです。
KAWAIIが好きな方が間違って入会してくれないかと邪な気持ちが見え隠れします。
今回は教室の靴棚の中でモフっている靴がとうとう形になりました。
キュートなチロリアンシューズとなって産まれ変わりました。
チロリアンシューズの型紙制作に一苦労
シンプルな外羽根や内羽根の型紙も結構大変ですが、こちらのチロリアンシューズは手縫いの穴を決める作業が本当に大変です。
メーカーさんなどはCADでささっと早技で決まりそうですが、ウチは違う違う、そうじゃなぁい〜ので手で地道に引いていただいております。
毛皮の手縫いは毛まみれで縫いにくい
縫いも一苦労なんです。
ひと目縫うのに6枚いっぺんに針を指す必要があります。
それが片方からではななく左右両方から針を刺して縫います。
平面の革を立体にするには、多少のシワやヨレを作りながら縫っていきますので6枚一気に針が刺さらないのです。
これがまた、モフモフの革なので針が刺しにくいし、ロウビキの糸が毛に絡まるし、縫いの作業をしたのが夏だったので暑いは、毛まみれはでかなり大変でした。
Fさんは投げ出さずに根気よく作業してくださって本当に頭が下がります。
アッパーが完成した時のクオリティの高さに出来上がりが楽しみでした
アッパー完成時の喜びはひとしおだったと思います。
実際、縫い上がったアッパーを眺めながらしみじみとした時間をみんなで共有しました。
ハンドソーンウェルテッド製法にチャレンジ
今度は靴の形にする釣り込みを終えまして、その後はまたまた手間のかかるハンドソーンウェルテッド製法に挑戦です。
掬い縫い、出し縫いた続きます。
どんだけ縫う工程があるのとツッコミたくなりますね。
出し縫いまで終えたら8号目です。
山あり谷あり崖あり、Fさんはとても頑張っておりました。
完成品本当に素晴らしい。
今回はアウトソールを一体型のウエッジソールにしましたので、貼り合わせるだけで本底の処理は完成です。
残念ながら、頑張ったチロリアンの縫い部分は隠れております。
それでもちらっと見える縫い糸をご確認ください
チロリアンシューズの完成おめでとうございます
寒い時期のもふもふは目にも暖かい。
触っていたくなりますね。
完成おめでとうございます。