前回は重厚なワークブーツを作られたSさん。
今回は上品なオープンなサンダルを作られました!
釣り込み位置の確認に苦労しました
こちらのサンダル、気をつけたところはつま先から見える中底の処理とアッパーの釣り込みです。
特にアッパーは金具だけなので釣り込み時にはよく歪みます。
うっかり引きすぎるとひょっとこのような形に仕上がってしましますので、片方を引いてはひっくり返して中心を確認、もう片方を引いてはひっくり返して中心を確認しながら位置決めしていきました。
慣れていないと難しい作業。
片方はお手伝いし、もう片方はSさんに頑張っていただきました。
金具のループはミシンの押さえが乗るように
金具をつける際はループの長さに気をつけます。
短いと金具が邪魔してミシンがかかりません。
金具のループはミシンの押さえが乗るようなパターン設計が必要です。
Sさんも仮履きの際に長さ問題が発生しまして数センチ伸ばしております。
ミシンで縫えるかを意識しながらデザインや型紙を進めていくのがまた楽しいところですね。
丁寧に磨いたコバ処理
革の断面部分をコバと呼びます。
3種類のヤスリを使って磨いていきますが上手な方は本当に美しく艶ピカで仕上げてきます。
丁寧に磨いたコバ処理です。
やめ時がわからない作業となります。
一度ハマりますと地味に楽しい作業となりますよ。
テンペスティ社 (Tempesti)社の珍しいブルーのタンニン鞣しレザー
アッパーはテンペスティ社 (Tempesti)のマイネ (Maine)のブルーを使用しました。
タンニン鞣しですがとても鮮やかなブルーです。
作っているうちに経年変化し味になってます。
履いてみるとまた上品に!
「履いている時と遠くからの見た目が全然違う」とおっしゃっていました。
オープントゥサンダルの完成おめでとうございます
ブルーの素敵なオープントゥサンダルです。
完成おめでとうございます。