生徒さんの完成靴

靴教室の生徒さんの作品を掲載しています。
皆さん心を込めて一生懸命作った世界に一つだけの靴たちです。
自分の手で作った靴は一生の宝物です!


オリーブの栃木レザーで仕上げたチロリアンシューズが完成しました

2026/07/16

靴メーカーに勤めながら、手作りのチロリアンシューズに挑んだYさんの作品が完成しました。
仕事でも靴に向き合い、教室でも靴を作る。
そんな靴一筋の日々が、この一足にぎゅっと詰まっています。

手作りチロリアンシューズを手に持つ様子・オリーブ色の栃木レザー
オリーブの栃木レザーで仕上げたチロリアンシューズ。手にするとその質感と重みが伝わります。

靴のプロが、手を動かして知ったこと

知識があるからこそ、細部へのこだわりは人一倍です。
でも、実際に作ってみると、知っていることと、できることは違う。
その発見の積み重ねが、Yさんをさらに靴の世界へと引き込んでいきました。


靴の仕事をしていても、作ったことのないものもある

靴メーカーで働くYさんにとって、靴は毎日そばにあるものです。
でも「自分の手で一から作る」という経験は、また別の話。
奥様も靴づくりの経験をお持ちで、そんな環境の中でご自身も靴作りに励んでいます。
無口なほうですが、作業の合間にふと見せる表情が、楽しんでいることを教えてくれます。
自宅にパターンを持ち帰り、復習を重ねる。
その姿勢が、すでに職人のそれです。

左右非対称のモカと、オリーブ色の革が語るもの

今回選んだのは、教室でも人気の高いオリーブカラーの栃木レザー。
グリーン系の色がお好きなYさんらしい、落ち着いた選択です。
チロリアンシューズの特徴であるモカのラインは、ご自身の木型に合わせて左右非対称に設計しました。
市販の靴ではなかなか出会えない、自分の足のためだけのシルエットです。
型紙づくりでは、縫い合わせるパーツごとに穴の数を揃える作業に根気を要しました。
地道な工程の一つひとつが、完成した靴の美しさを支えています。

ハプニングさえも、糧にしてしまう人

モカのテープを手縫いする場面では、糸がなかなか通らず苦戦しました。そ
れでも仕上がりは、見事なまでに美しい。
底付けの工程では、靴の高さの関係で急きょ踵のパーツを追加することに。
なぜそうなるのかを確認し、素材を加工して、自ら問題を解決しました。
靴の構造への理解もまた、一段深まった瞬間です。
小さなハプニングを乗り越えて完成させる。
それが手作りの、一番の醍醐味ではないでしょうか。


完成おめでとうございます!

Yさん、完成おめでとうございます!靴のプロとして培った目線と、作り手としての手応えが重なった一足。
ハプニングも含めて、すべてが糧になっているYさんの姿が印象的でした。
次の作品も、楽しみにしています。