靴教室のブログ

靴作り初心者の方でも楽しく学べる靴教室の日々の記録です。
生徒さんたちが靴を作るまでの過程をご紹介しています。
一緒に靴作りの楽しさを味わいましょう。


革の手漉きの方法

2020/06/04

ももはら靴教室限定かもしれない、手作り靴を作る際に役立つ小技集シリーズです。

小技:豚革の手漉き(直線)
靴の裏革に使う豚の革は機械ですくとなくなってしまうので
手で漉いて重なり部分を薄くしていきます。

写真はかかとの部品です。
銀ペンより外側の革を漉いていきます。

ガラス板も使います
ガラス板も使います

まずは持ち方です。
包丁の刃の部分を親指、人差し指、中指の3本で持ちます。

この写真だけ左利きです
この写真だけ左利きです

次に銀ペンの線と革の真ん中ぐらいに包丁の刃を当てます。
刃を立てないでほぼ寝かせた状態で横に滑らせて革に切れ込みを入れていきます。
これができればOK。

刃を入れる
刃を入れる

スーッと滑らかに入れましょう。
何度か刃を入れると薄く革が切れていきます。

角度つけるとなくなるのでご注意
角度つけるとなくなるのでご注意

革の切れ込みと銀ペンの段差を整えていきます。

段差を斜めにして落とす
段差を斜めにして落とす
綺麗に仕上がります
綺麗に仕上がります

最初の刃を入れるときに切れ込みがつかない場合もあり角度がついてしまいます。
角度がありすぎると革がなくなりますのでご注意ください。

ちなみに一番のポイントは「切れる包丁」を使ってくださいね。